サポニンとは
植物に含まれる天然の成分で、種類によってさまざまな健康効果があることがわかっています。
サポニンはお茶全般に含まれている成分で、抹茶などでみられるように泡立つという特徴があります。茶葉に0.1%程度含まれています。
サポニンには、抗菌・抗ウイルス作用などの有効性が確認されています。水に溶かして振ると泡立つという特徴を持っており、天然の界面活性剤ともいえる成分です。実際、その特性を生かして古くから洗剤としても使われており、石鹸や泡立つものを意味する「サポ」に由来して名づけらました。
料理においてはコクを出す反面、苦味や渋みの元となることから、豆腐のような繊細な味のものでは取り除かれるのが一般的です。コーヒーや抹茶などが泡立つのもサポニンによるもので、苦味とコクを味わうことができます。
サポニンはさまざまな植物に含まれており、種類によって効果や働きも異なりますが、多くは健康に貢献する効果であることから、最近では健康食品などにも用いられています。
サポニンの効果・効能
サポニンの効果・効能は幅広く、含まれる植物によっても多少異なりますが、抗酸化作用や抗菌作用、血行促進などが良く知られています。
中でも抗酸化作用には非常に優れており、体内の脂質やコレステロールの酸化を防ぎます。脂肪が酸化すると、過酸化脂質となって血管にこびりつき、動脈硬化などの原因になるため、脂肪の酸化を抑えるのは非常に重要です。
また、中性脂肪が増えすぎると血中コレステロール値が上昇して、生活習慣病などの原因となってしまいます。サポニンには体が吸収したブドウ糖が中性脂肪に変性するのを抑えることで、生活習慣病の予防にも役立ちます。
サポニンの持つ、脂肪吸収を抑制する効果は、コレステロール値を抑えるだけではなく、ダイエットにも効果があります。油っこいものが好きだけどダイエットもしたいという人は、同時にサポニンを多く含む食品を摂るのがおすすめです。